自毛植毛に興味はあるけれど、その仕組みや手術後の不安が頭をよぎっていませんか?
手術で今ある髪も抜けてしまうのでは?
手術をしても、髪が生えてこないかもしれない
といった心配を抱えている方も多いはずです。
しかし、自毛植毛は、拒絶反応や後遺症の心配がなく、手術後は半永久的に自分の髪が生え続ける安全で効果的な方法です。
この記事では、自毛植毛の仕組みについて、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
手術を検討している方や薄毛治療に悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事はこんな人にもおすすめです
- 自毛植毛のことを全く知らない
- 自毛植毛を経験した人が学んだAGAになると薄毛になる仕組みを知りたい
- 自毛植毛経験者からみて、AGAは遺伝で、薬や植毛手術に頼るしかないのか知りたい
- 数あるAGA治療のなかで、あえて高額な自毛植毛を選ぶメリットを知りたい
手術した後は半永久的に生え続ける自毛植毛の仕組み
自毛植毛した部分は、半永久的に持ちます。
半永久的なのは、AGA以外の原因で抜けてしまう可能性があるからです。
例えば、老化によって、グラフト採取元の毛が抜ければ、移植先のグラフトも抜けます。
あとは、事故による大けがや大病による薬の副作用で抜けることもあるでしょう。
ただ、AGAが原因で、自毛植毛した髪の毛が、今後、抜けることは、ないということです。
ここでは、抜けない理由を説明します。
AGAで薄毛になる原因は現在、明らかになっています。
AGAになる人は生える場所によって髪の性格が異なり、さらにその影響を受けやすい体質だと言われています。
しかも、その体質は遺伝性のものということ。
AGAになる人は生える場所によって髪の特徴が違いますが、場所の分布は大きく4つに分類されることが一般的です。
生え際、頭頂部と、側頭部、後頭部では髪の特徴が変わります。
そしてハゲる特徴を持っているのは生え際と頭頂部の方。
髪の特徴の違いについて詳しくみていきましょう。
最初にハゲやすい前頭部と頭頂部の髪の毛から。
前頭部と頭頂部の髪の特徴を知ってもらうには、薄毛になる仕組みを紹介するが簡単なので、そうさせていただきますね。
難しい専門用語は上の図で確認してください。
step.1
DHTが作られる。
血液中の無害な男性ホルモン・テストロンが毛母細胞中の酵素、5αリクターゼと作用して、有害な男性ホルモン・ジヒドロテストステロン、通称DHTに変化。
step.2
髪の毛の成長を抑えるTGF-βが作られる。
男性ホルモンDHTが男性ホルモン受容体と結合して、物質TGF-βに変化。step.3
TGF-βがヘアサイクルを乱す。
TGF-βによって、髪の毛が生まれるときの細胞分裂(毛乳頭細胞や毛母細胞が分化)が抑えられてしまい、ヘアサイクルが乱れる。step.4
ヘアサイクルが限界を迎える。
ヘアサイクルを乱れると髪の毛は正常な髪の毛より早く抜けてしまいます。
そして、ついには一生のヘアサイクルの回数を使い果たし、結果、不毛の頭皮に。
人の一生において、この髪の毛の生え変わりであるヘアサイクルは、決して無制限にくりかえされる物ではありません。1つの毛根は約40~50回程度の生え代わりを繰り返すともいわれています。
出展:銀座総合美容クリニック
よく薄毛の原因として槍玉に上げられるD H Tですが、最終的に薄毛の原因として働くのはTGF-βという物質なんですね。
ですが、よく見てみると、
D H T をTGF-βに変化させているのは間の男性ホルモン受容体。
ということは、男性ホルモン受容体が薄毛になるかどうかのキーポイントとなってきます。
男性ホルモン受容体があるからといって必ず薄毛になるとは限りません。
無害な男性ホルモン・テストロンと作用する5αリクターゼの働きが弱ければ、男性ホルモン受容体と結合する前にD H Tそのものが生まれません。
また、男性ホルモン受容体がD H Tに対して感度が低ければ、D H T がTGF-βに変わることもありません。
まとめると、無害なテストロンが有害なTGF-βに変わるまでの過程でストップをかける要素が一つでもあれば、ハゲにくいということですが、これも遺伝の要素が大きいとのことです。
つづいて、はげにくい側頭部や後頭部の髪の毛について。
側頭部や後頭部の髪の毛の毛根には男性ホルモン受容体がありません(とても重要なポイントです)。
ということは・・・
いくらDHTが作られたとしても、ヘアサイクルを乱すTGF-βが生まれない。
自毛植毛では男性ホルモン受容体が存在しない髪の毛根部分をAGAで薄くなった部分に移動します。
自毛植毛では男性ホルモン受容体があるためにハゲてしまった部分に男性ホルモン受容体がないためにハゲないで済んだ髪の毛を移動する。
拒絶反応や後遺症の心配がない自毛植毛の仕組み
自毛植毛をした後に後遺症はならない?
拒絶反応が起こることがあると何かで見たことがあって、不安
自毛植毛であればもちろん自分の毛なので、拒絶反応や後遺症の心配はないとされています。
治療方法が切らないFUEという治療方法であれば特に傷痕も残っていません。
ちなみに私はFUEを選択し、手術したかどうか全く周囲にバレていませんし、散髪に行っても、ドキドキすることもありません(。
何より、自毛植毛は国が正式に推奨している薄毛治療です。
日本皮膚科学会のガイドラインでも自毛植毛は推奨されています。
日本皮膚科学会は1900年(明治33年)創立の皮膚科に関する学会で国から公益性を認められた「公益財団法人」
細かくは日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版の中で紹介されています。
ポイントをまとめてみました。
推奨度:A(強く勧める)にはプロペシアなどで有名なフィナステリドの飲み薬や大正製薬のリアップで有名なミノキシジル外用剤が入っています。
世界的にも20年間以上、AGAの治療薬として使われていて、効果、安全性ともにもっとも信頼性の高い治療と評価されています。
そして2017年度の日本皮膚科学会ガイドラインではじめて自毛植毛手術は推奨度:B(進める)となりました。
ただし、女性の場合は推奨度:C(行ってもよい)です。
これは、女性の症例数がまだまだ少なく、研究件数が少ないことも一つの原因となっています。
男性の自毛植毛は上から2番目の【推奨度:B(進める)】
自毛植毛の費用対効果は抜群
植毛は基本的には一度すれば、それで治療は終わり。
- 定期的なメンテナンスは、一切不要
- 薄毛対策のことはなにもしなくてもいいので、ストレスフリー、精神的にもヘルシー
- 性格が明るくなって、仕事や人間関係もうまくいき、収入アップ、彼女ができたなどの2次効果も期待できる。
対して、フィナステリドはまだ1万円未満で済みますが、止めると、薄毛が進行します。
ですが、考え方によって、薬のほうがいい場合があります。
例えば、30代まで、薄毛でなければ、その後は、薄毛になってもいいなど。
ただ、カツラ、ウィッグの場合は、高額になるので、いつまで、使い続けるのか、早いうちに考えてほうがよいです。
毎月数万円を費やすと考えた場合、それが10年、20年続くのでもっと高額になります。
費用例 ※( )内はクリニックや店名 (税込、2022.3月時点、各クリニックの最安値で計算) |
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治療年数 | 飲み薬 (湘南美容クリニック) |
ウィッグ (アデランス) |
自毛植毛 |
|
予防・維持 | 発毛目的 | Sサイズ | 1000グラフト (3000本~3750本の毛髪に相当) |
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1年目 (30歳) |
▶︎3万6000円 ※月々3,000円 |
▶︎15万6360円 ※月々1万3030円 |
▶︎20万6800円 | ▶︎97万3500円 |
10年目 (40歳) |
▶︎36万円 |
▶︎156万 |
▶︎206万8000円 |
|
20年目 (50歳) |
▶︎72万円 |
▶︎312万7200円 |
▶︎413万6000円 |
20年目までに飲み薬(発毛目的)やかつらにかかる費用は自毛植毛の費用の約2倍前後。
ちなみに20年は長いようで長くないんですね。
あっというまに過ぎ去ります。
30歳から治療を始めても、20年後は50歳。
40歳からでも、20年後は60歳。
自毛植毛の良い所は、治療は1回で終わり、半永久的に自分の髪が生え続けるということです。
おじいちゃんになっても髪の毛が残っている。
結果、メンテナンス等のランニングコストが一切掛からず、薄毛を根本的に解決できます。
ここまでで自毛植毛について理解を深めていただけたかなと思っています。
自毛植毛のメリット
・自毛植毛後は半永久的に生え続ける
・拒絶反応は自毛なのでなし
・後遺症は切らない手術であれば、残らない
・植毛は1回治療すれば終わり、一切メンテナンス不要
自毛植毛をすれば、一生薄毛に悩まなくても大丈夫なんですが、ご紹介してきた自毛植毛の仕組みを忠実に再現してくれるかどうかはまだまだクリニック次第という印象です。(植毛経験者からの感想)
なので、自毛植毛はクリニック選びがとても重要になってきます。
クリニック選びでここだけ抑えておけば、失敗しないポイントを別記事でご紹介していますので、絶対に失敗しないクリニックを選んでください。
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